理想を叶えるための仕組みを作ろう!
「あんな風になりたい!」「これが出るようになりたい!」「これを達成したい。」私たちは、日々色んな人と出会ったり、交流することで、心の中に小さな望みが湧いたり、大きな夢ができたりするように思います。
私はこうなりたい!という願望が生まれることは、とても素晴らしいこと。願望を持つことで、そこに注意が向き、好奇心が生まれます。どこに向かいたいのか、目的地を明確にすることもできます。しかし、やりたいことや、理想の未来がイメージできるにも関わらず、具体的な行動に結びつかず、なかなか目的地に到着できずに挫折してしまったことはありませんか?
本当にやりたいことである場合でも、現実的な行動になかなか結びつかない、続かない、先延ばしにしてしまうなど人によって色々とあると思います。中でも、よく皆さんが挙げる理由は、忙しくて時間がないことではないでしょうか。
理想を叶えるためには、自分のTO DOリストを整理し、優先順位をつけることは、長期的な視点で見てとても大切です。これは、まさに下準備とも言えるでしょう。今回は、理想や夢を叶えるためのコツとして、その仕組みづくりについて紹介します。
そのTO DO リストは、あなたが本当にやるべきこと?
普段私たちの生活には、やりたいことよりも、やらなければいけないことが多くを占めているのではないでしょうか。家事、育児、家族の世話など、やるべきことはライフサイクルなどにより変化するものの、MUSTリスト(やらなければいけないこと)を挙げると本当にキリがないことが多いと思います。会社勤めをしている私も、これは自分がやらなければいけない、TO DOリストはたくさんあります。
こうした中で、優先順位をつけ、自分が本当にやりたいことにエネルギーと時間を注ぐことは、理想に近づく第一歩であると言えます。優先順位をつけることとは、TO DOリストの順番を入れ替えることのみならず、リストの見直しから行うことがお勧めです。
そういう私にも、ものすごく長いTO DOリストを抱え、私がやらなければいけないのだと信じ込み、責任感を背負ってしまうことがありました。日々の忙しさに増して、やりたいことに時間が取れていないことに、心の葛藤を抱えていました。そんな時に自分のリストを、別の視点で改めて見直してみたのです。
それは、「私ではなくてもできることはあるだろうか?」という視点。 自分でなくてもできることにチェックしていく作業は、新鮮でもありましたし、自分以外の誰かにお願いできそうなことという視点でリストを見てみると、結構あるのだなという気づきがありました。
自営業か会社員、職場の体制、家族構成など、それぞれが置かれている環境や立場により、誰かにお願いすることが難しい場合もあるかもしれません。とはいえ、自分以外にやれる人がいるかもしれないという気づきは、他にお願いできそうな人や外注先を探すきっかけにもなります。
私にとって、このリストの見直しは、自分が行っていた作業の一部を別の人にお願いし、TO DO リストを少しだけ減らすことにも繋がりました。TO DO リストの見直しとして、自分がやらなくても良いこと、あるいは必要ではない作業の見直しを図ることで、私たちの心に余裕が生まれるようにも思います。
優先順位づけ:自分にある時間を把握しよう!
リストを見直し、不必要なものを削ぎ落とした後で、優先順位づけに入ることをお勧めします。TO DOリストの項目ごとに、どのくらいの時間がかかるのか、把握しておくと、より現実的な優先順位づけができそうです。
やりたいことを叶えるためには、今すぐにできることもあれば、中・長期的な視点で計画して取り組んだ方が良いこともあるでしょう。タスクごとの時間の把握は、今の自分にどのくらいの時間があるのか、考える材料にもなります。
私には、3年間ほどアメリカでの大学院生活と会社員生活を両立していた時期がありました。その当初は、これもあれもやりたいという、まるで届きそうもない理想と、やるべき業務、日々の食事作り、家族との時間などTODOリストとWISHリスト(やりたいこと)がごった返しになっていました。
そんな時、大まかなタスクごとの時間の把握、見直し、時間の再設定をすることは、自分にとって大きな助けになりました。さらに、当時やりたかったことにつかう時間を手に入れることもできました!
自分らしく健康に生きていくために優先したいことは、本当に人それぞれだと思います。食事、睡眠、仕事、家族や友人との時間、趣味・スポーツの時間など。優先順位をつける際には、自分の軸となるエネルギーの源を確保することも大切です。
「あなたの一番の元気のもとは何ですか?」
自分にこう問いかけることで、まずは自分が本当に大切にしたいことに対して優先順位づけをし、それらに少しでも時間を設けることをお勧めします。そうすることは、理想や目標達成のためにやりたいことを詰め込みすぎる→バーンアウト(燃え尽き)を防ぐことにも繋がりそうです。
理想を叶えるために、そのプロセスを楽しもう!
やりたいことを叶えるための時間と優先づけができたら、あとは行動に移すのみです!行動に移すと言うと、何だか大それたことのように聞こえてしまいますが、言い換えると、日々できることを始め、それを続けていくことにあると思います。
これについては、オリンピックに出場し、これまで数々のメダルを獲得してきたスポーツ選手たちも同じように話しています。競泳の入江選手が、当初オリンピックの開催についてどうなるかわからない状況、モチベーションが上がらない中でやってきたことは、小さな目標を立て、それを一つ一つ達成していくことだったそうです。
小さな目標を立て、それを達成した時、私たちの中には「できた!」という達成感が生まれます。また、後に目標達成の軌跡を振り返った時、自分が確実に進歩し、理想に少しずつ近づいていることを確認することもできます。さらに、日々できることに中に楽しみや心地よさを見つけられると、夢や理想を叶えるプロセスを楽しむことができそうです。
「あなたの理想を叶えるために、楽しんで続けられそうなことは何ですか?」
「日々続けていることを、さらに楽しく進めるために、どんな工夫ができそうですか?」
大学生時代にスペイン語を学んでいた頃に、コミュニケーションを上手く取れるようになりたいという理想の姿がありました。文法を覚えること、発音を学ぶこと、単語や言い回しを覚えることなど、取り組む課題は色々とあったのですが、当時の私にとって一番手軽で、楽しめた方法は、チャットや文通を通して中南米の人たちとコミュニケーションを楽しむことでした。
まだ単語力があまりなかった中で、直接会話に参加するのはエネルギーが必要だったのですが、チャットや書くことであれば、マイペースにアウトプットできるという良さもありました。
自分にとって心地よく続けられそうなことをコツコツ進めていく。そうすることで、こうなりたい!という大きな理想と細く長く、付き合っていくことができそうです。
おわりに
今回書いた、理想を叶えるためのコツについては、私自身も日々心がけていること。
以前こちらの記事で書いたように、アメリカの会社では日本のように人事異動のような制度がありません。契約期間中は、雇用時に交わした契約内容に沿った職務を行うことになります。
会社員である私が、こうした人事制度の中で楽しくスキルアップしていくためには、まさに日々のTO DOリストを整理した上で、新しい知識や経験を身につける時間を見つけ、小さなことから行動にうつしていくことが大切と感じています。
「こうなれたらいいな!」という小さな理想をかかげて、日々歩んでいくプロセスを振り返りながら、今回の記事を書きました。読んでくださる皆様のお役に立てたら幸いです!