日々の忙しさで、余裕を失っていませんか?
私たちは忙しくなると、「あれをする時間がない。」「期日までに終わらなかったらどうしよう。」「あれもしたい!」と心に余裕がなくなってしまうことがあります。
皆さんにも日々の生活、仕事の中でやらなければいけないこと(must)に手一杯、先まで予定がたくさんとなり、「本当にやりたいこと(want)について考え、行動する時間がない。」そのような経験はありませんか?
心に余裕がない状態で仕事や生活を続けると、業務にミスが出る可能性も高くなります。心身にストレスがかかり、体調を壊してしまう恐れもあります。さらには、家族や職場のコミュニケーションや人間関係のあり方に影響を及ぼす恐れもあります。
日々の生活に「余白」を持っておくことで、自分の感覚を取る戻すことができ、心に余裕を持って日々を生きることに繋がるのではないかと感じています。
私のアメリカ生活を振り返り、心に余裕を持って日々の生活を送るために、私たちができることについて整理してみました。
結論としては、仕事・プライベートにおいても、日々やるべきこと(Must)、やりたいこと(Want)を整理し、そこに優先順位をつけて、計画的に行っていくことは心の余裕に繋がるのだと私は思っています。
心に余裕を持って生きるための4つの工夫
- 仕事や家事にかかる時間を把握する
日々の仕事のスケジュールや業務量を自分で把握していくことはとても大切。もっと細かく見てみると、一つのタスクにどれくらいの時間がかかるのか、15分、1時間などと数値化して理解することは、私自身の経験から、とても効果的と言えます。
これは仕事のみならず、家事にも使えます。掃除20分、食事作り30分など。時間の把握がきちんとできていると、これ以上仕事を受けることができるのか、難しいのか、家族のメンバーに家事の一部を手伝ってもらえばできそうなのか等を判断してタスク量の調整を行うことができます。
普段から何をするにも完璧を目指す傾向にある人は、「このタスクにかける時間は1時間までにしよう。」「とにかく作業を終えて、提出しよう」「今日の夕食は、デリバリーにしよう!」と潔く自分で時間やルールを決めてしまうことも、効果的でしょう。
私には大学院の勉強とフルタイムの仕事を両立していた時期が約3年間ありました。学校の宿題で課される資料はきちんと読み込み、仕事も良いクオリティを追求しようとした1学期目はとても大変で、自分を追い込んでしまうこともありました。とても辛かったです。
そんな時に、1つの業務や宿題にかける最大の時間を自分で決めました。自分で決めた時間をなるべく守り、その範囲内で終えることは、長期的に見て、どちらもバランスよく取り組む大きな助けとなったのです。その結果、私の心も少し楽になったのでした。
- スケジュールに空白を入れる
1週間、1ヶ月の中で「何を予定がない日、または時間」を作ってみることはおすすめです。仕事を少し早めに切り上げたり、一日休暇を取ったり。あるいは、予定のない週末や休暇を入れることも、スケジュールに空白を入れることにあたります。
そうすることで、私自身は、急に友人に会えたり、ふとアイデアが浮かんだりすることがあります。さらに、ずっとやってみたかったことを行動に移すことができたりもします。
忙しさの中で一度立ち止まることは、普段と異なるルーティンを送ることにもなると感じています。そうすることで、頭と心がスッキリし、今まで見えなかったことが見えることもあります。
- 休む日を決めておく
月単位あるいは1年単位で休むスケジュールをあらかじめ大まかに決めておくことは、自分を大切にすることに繋がります。
私が暮らすアメリカでは、日本に比べると祝日がとても少ないことに当初はとても驚きました。そのため、自分で積極的に休暇を計画しなければ、常にたくさん仕事が舞い込んできて、体を休める機会を失ってしまうことを学びました。
長期休暇の場合、先に休暇を決めておけば、あとはその日程を周りに伝え、先回りして仕事を進めることもできます。前もって決めておけば、休暇の間に助けてくれる人を探し、調整することもできますよね。短期休暇であっても、計画しておけば、自分のタスクを調整することが可能です。
休むスケジュールは自分で決め、周りに積極的に伝えて調整していくことは、私にとってアメリカで学んだとても大切なことです。
- 究極のリフレッシュ方法を知る
「あなたとって、究極のリフレッシュ方法は何ですか?」と聞かれたら、いくつかすぐ挙げることができると、素晴らしいと思います。
好きな音楽を聴く、マッサージを受ける、美味しいものを食べる、自分にあった運動をするなど、リフレッシュ方法は人それぞれ。こうでなければいけないと言うのはありません。私にも、これをすれば心と体が少しでも元気になる!という方法がざっといくつかあります。自分のリフレッシュ方法さえ押さえておけば、日々ちょっと疲れた時に、意識的に取り入れることができます。
私の同僚達を見ていると、皆それぞれ、様々なリフレッシュ方法を持っていて面白いなと思います。聞いてみると、サイクリング、トライアスロンの練習、ガーデニング、山登り、過酷なトレーニング等を楽しんでいる人たちが周りにいます。
私が住む街は、緑が多く、自転車レーンが整備されているので、自然に癒されながら、気軽にサイクリングを楽しむことができます。とはいえ、自転車レーンが幹線道路と横並びにデザインされていることにははじめ、とても驚いたものです!
おわりに
日々の仕事や生活は忙しいのが当たり前だから、わたしは今のまま頑張るしかない!と思われる方はたくさんいると思います。
そうした中でも、タスクにかける時間を知り、全体のスケジュールを見直すことで、今よりももう少し、日々の生活に余白を生み出すことはできるのではないかと、私は思います。
「スケジュールに余白を設けて、一度立ち止まってみる。」ことは、私たちの心身の健康に繋がり、それを続けることで、人生の質が向上するのではないかと日々考えています。
パリでの経験をもとに書かれたこちらの文章も、まさに「心の余白を設けることは、自分を理解し、自分の好きと嫌いを見極めて生きることに繋がる」ととても良いことが書かれています。今回ご紹介した4つの取り組みの中で、ご自身に合いそうなものがあれば、是非実践されてみてください!