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リモートワーク中にできるコミュニケーションの工夫

コロナ禍で社内コミュニケーションの不足

ワシントンDCにある私の職場では、2020年3月下旬にオフィスが閉鎖し、リモートワークが始まって1年弱が経ちました。コロナに影響を受けリモートワークをされている皆さんはいかがお過ごしですか?今振り返って考えると、個人的にリモートワークの利便性はたくさんあると感じるものの、昨年リモートワークが始まって1ヶ月経った頃には何だか周りから取り残されているような気がして、急に寂しく感じたことを覚えています。

「みんな一体何をしているんだろう?」「私だけ取り残されていないか心配!」このように感じ、特に初期の頃は、謎の疎外感と不安感に包まれていました。ちょうどリモートワークが始まると同時に新しいスーパーバイザー(上司)が着任したのですが、彼女はロックダウンに入る前に自分の出身国であるスイスに帰ってしまったのでした。そのため、当時は時差付きのコミュニケーション方法にも戸惑っていたところでした。

私の職場はとても出張が多い職場なので、普段からオフィスにいる同僚は少ない方だったと思います。しかも、アメリカのオフィスは個室のため、もともとコミュニケーションが取りづらいのです。それでも、オフィスで勤務していた時は、廊下で人に会ったり、カフェに行ったりすると誰かしら知り合いに会うことがありました。きっと謎の不安感の裏には、ちょっとした、気軽に取れるコミュニケーション、いわゆる雑談の不足があったのかと思います。

そんなこんなで、コミュニケーションを始めるのに色々と考えすぎていました。

私の声

用事もないのに電話をするわけにもいかないし・・・

わざわざ会議を入れるのもなぁ・・・

でも、みんな何してるか知りたいな!

まずは同僚とコミュニケーションを始めてみる

ある日、質問したいことがあって、同じチームで働く同僚に電話をしてみました。彼は、コロナ前に月1で中南米地域を飛び回っていたので、リモートワークが続いて疲れているんじゃないかと思ったのです。

元気?最近どうしてるの?出張に行きたくてたまらないんじゃないの?

Bさん

いやー、出張もないし、同僚と話すことも会議くらいしかないし、もう困ったよ。

人生の中で、こんなに長く自宅に座っているのは初めてで、身体と椅子が一体化しそうだよ。

人と話してなさすぎて、頭がおかしくなっちゃうよ!

と冗談交じりの返答がかえってきました。

私だけじゃなかった!と思い、少し安心しました。これをきっかけに、リモートワーク中に心がけるようにしたのは、社内チャットではなくて、定期的に電話で話すこと。声を聞いて会話をするというのは、やはりチャットとは異なりますよね。ただ電話をすることもあれば、できれば相手の様子が見えるように、ビデオオンで話をすることもあります。

私の場合は、お互いに仕事が一息つきそうなお昼間際の時間や、午後早めの時間帯に話しかけるようにしています。同僚も大体同じようなタイミングで話しかけてきてくれることがあります。仕事の話をすることもあれば、生活全般の話をすることもあります。

職場でのコミュニケーション不足を解決するには

職場のコミュニケーション不足を解決するには、自分からコミュニケーションを始めることが大切だと思います。

  • 手軽にできる質問を考える
  • 仕事で少し困っていたら、相談してみる
  • 最近どうしているかな?と相手に関心を持ってみる
  • 忙しいって言われたら、再チャレンジするか次の人にトライする

上司の立場にある方は、部下と定期的にミーティングを行うのも良いと思います。相手や周りに対する小さな好奇心を持つことで、コミュニケーションが生まれて発展していくのかなと考える今日この頃です。リモートワークが始まって1年が過ぎましたが、私にとって定期的なコミュニケーションを取ることは円滑に業務を進めるのみならず、相手をよく理解する上でとても大切な手段となっています。