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海外就職を成功させる英文履歴書(レジュメ)の書き方

英文履歴書を作成する前に

「英語の履歴書!?どうしよう・・・?」日本で育った私が初めてアメリカの開発機関で就職や転職する準備をするにあたり、英文で履歴書を作成することは大きな壁だったなと、今振り返ると思います。履歴書(レジュメ)やカバーレターの書き方まで、やはり日本とは異なりますよね。

さらに細かく見ていくと、応募する機関や職種によっても異なります。例えば、国連に応募される場合は、国連独特の応募書類の書き方があります。私も外務省主催のJPOの応募書類を準備した際には、特有の書き方をよく理解した上で、指示に従って作成しました。アメリカの連邦政府機関が推奨する履歴書は、かなり細かい記述が必要とされるようです。同じく世界銀行グループにも、推奨している履歴書のフォーマットがあります。世界銀行では無料のセミナーが時々開催され、ご自身の経験をどのように文字に起こし、プレゼンテーションすれば良いか親切に教えてくれます。

私の場合は、日本に住んでいた際に世界銀行が時々開催している上記のようなセミナーで書き方のコツを学びました。英文履歴書(レジュメ)のデザインなどは、ウェブで検索すると使えそうなものが出てきますが、構成や書き方においては、まずはコツを学んで、それをもとに自分で書いてみることが重要です。

英文履歴書を構成する上で重要なステップ

履歴書を作成する上で大切なのは、他の候補者とどのように差をつけるかということを前提として自分のプレゼンテーション方法について考え、下準備をきちんと行うことです。下準備として考えられる重要なステップを紹介します。

  • 募集要項をよく読む: 業務の詳細は?必要な経験、資質やスキルは?
  • 経験を振り返る: 自分の経歴を振り返り、募集要項に類似する業務内容やスキルを見つける。完全に合致しなくても大丈夫です。
  • 経歴やスキルのリスト化:募集要項に出ている単語や専門用語を用いて、経歴やスキルをまとめる。
  • 類似のポジションを確認:LinkedIn等で、類似のポジションで働く人がどのように経歴をまとめているか確認する。ご自身が目指す職種ですでに活躍している人がどのように経験やスキルを表現しているのか、リサーチすることはとても重要です。

英文履歴書を書いてみよう

上記の下準備が終わったら、実際に書いてみましょう。英文の履歴書の書き方について紹介しているサイトはたくさんあり、サイトによっては違いもありますが、以下の項目を入れるのが良いでしょう。

  • 職務履歴一番新しい職歴から書きましょう。募集要項に関連する経験についてはなるべく詳細に具体的な数値を使って書き、関係ない経験については特段書く必要はないでしょう。世界銀行のサイトにも書いてありますが、Action Verbsを使って表現することはどの職種に応募するにも基本になります。Action Verbsリストは、繰り返し同じ単語を使うのを避けるのに参考になります。
  • 学歴:応募職種と関連する場合には、論文や習得したスキルについて書くと良いでしょう。
  • 資格や検定:応募職種に関連する資格やDiploma等があれば、忘れずに書きましょう。反対に、関連のない資格については限られたスペースを無駄にしてしまうので書かなくて良いでしょう。例えば、海外の企業や団体に応募するにあたり、英検やTOEICの点数等は不要。
  • ボランティア自分の経験が応募職種に関連する場合は記載することをお勧めします!私の場合はアメリカで一番最初に就職した際、中南米の人々や地域と仕事をするポジションであったため、在日ペルー人の人々を相手に心理カウンセリングのボランティアや教育支援を行った経験を記載しました。偶然にも面接官がペルー人で、「東京でペルーの人々の支援をしていたのか!」と喜んでもらえました。

主要な項目を書き終えたら、フォントは11-12サイズは2ページ程度に抑える工夫をするのが良いでしょう。これと言った決まりはないと思いますが、多くの候補者をスクリーニングする読み手の立場を考えると、これくらいのサイズが妥当です。

定期的に更新しよう

仕上げが終わったら、第三者に確認してもらうことをお勧めします!私は確認してもらうことで、基本的なミスを見つけ、修正したことが何度もあります。また、こうした方がさらに良いというインプットや気づきをもらえるかもしれません。

最後に、履歴書は募集するポジションごとに少しずつアップデートすることがおすすめです。複数の仕事に応募する場合は、ポジションごとに上で紹介したステップを踏みましょう。さらに、自分の学習や業務内容に照らし合わせて、定期的に履歴書をアップデートすることもおすすめします。そうすることで新しく身につけたスキルや経験に自分でも気付くことができ、さらに新しいポジションを見つけやすく、応募しやすくなりますよね。

是非、自分の経歴や経験を振り返り、英文履歴書(レジュメ)を作成してみましょう。