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慣れない海外生活における上手な助けの求め方

一人で抱え込まないこと!

海外に留学して数ヶ月目。海外で新しい仕事について数週間、数ヶ月。言語は一応話せるけど、周りのスピード感についていけないと感じるなどあるのではないでしょうか?

行き詰まったように感じた時、不安を感じたときには、まず立ち止まって、周りの人に助けを求めてください!と声を大きくしてお伝えしたいです。それは助けを求めることで、あなたにも、その周りの人にとってもメリットがあると感じるから。

助けを求めるという行為の思い込みについて、Harvard Business Reviewは以下のように説明しています。

  • 助けを求めると悪印象になる → 仕事で助けを求めた人は好印象になることも!
  • 助けを求めると断られる → 人は思った以上に手を差し伸べてくれる
  • 助けを求めたら迷惑となる → 人助けは、感情にも満足度が高い影響を及ぼす

困ったときに助けを求めるのは、むしろ自分にも周りにも良い影響があるのです!

上手な助けの求め方

慣れない海外生活のなかで私が実際にとった行動を振り返って、上手な助けの求め方とその効果についてご紹介します。

  1. 助けてほしい内容を具体的にする

まずは自分が何に行き詰まっているのか、その悩みをノートに書いてみましょう。

具体化できたら、その次に悩みの解決に必要なサポートについて考えてみましょう。

私の場合・・・

悩み → 大学院時代に授業の内容(特に口頭で議論される内容)がよくわかっているのか、わかっていないのか、自分の理解度が分からずに不安。

欲しいサポート→ もしも、誰かが授業の内容について整理されたノートを見せてくれたら、自分の理解度について把握できそうであった。さらにノートがあれば、理解できていない部分は補い、試験に向けて準備できそう。

  1. 助けてくれそうな人を探し、ストレートに頼む

誰に頼むのか、助けてくれそうな人を探すのにも大変だ!と想像しがちですが、上に書いた通り、助けてくれる人は意外に多いです。

ポイントは、自分の状況について、1で特定したことを素直に説明し、ヘルプの内容を明確にすること。海外では特に、何をして欲しいのかストレートに伝えた方が効果的です。

私の場合・・・

授業で隣に座っていたアメリカ人の学生に、「アメリカ生活1年目で、授業の議論についていきながらノートを取るのはとても大変だから、毎回授業後にノートをシェアしてくれたら助かります!」と相談しました。

学生からは「もちろん!慣れない中でノートとるの大変だよね。参考になるノート取れるように書いてみる。」と快い返事が返ってきて、私の不安は次第に和らいでいきました。実際、彼のノートがものすごく整理されていて、自分の理解度を確かめるのにとても助かったのでした。

  1. わかりません!とSOSを出してみる

どんなサポートが助かるのか整理などする余裕もない時は、ただSOSを出してみるのもありでしょう。海外大学院の授業でも、初めての職場でも、誰かに教えてもらわないと、どうしようもないことが私にはたくさんありました。「こんなことに困っています!」「これがわかりません!」と言葉にさえできれば、自分自身もスッキリするし、周りの人も反応して助けてくれると思います。

それに、困っていると言葉にすることで、周りにも同じようなことに困っている人がいることに気付けるかもしれません。

私は大学院で履修した理論の授業の内容が、全く理解できずに最初の時期にとても苦しんだことがありました。「分からなさすぎて本当に困っているんです!」と担当教授やクラスメートに相談したら、80%くらいの生徒が同じように感じていることがわかりました

その次の授業から、担当授業の教授がビデオや平易な言葉を用いた参考文献を宿題に追加することで、授業の内容が理解しやすいような構成にしてくれました。そのおかげで、私を含めてクラスの生徒みんなにメリットがあったように思います。

おわりに

人に迷惑をかけず、自分で考えて、自分でなるべく解決した方が良いと思う気持ちもわかります。

でも、周りに助けを求めた方が早く解決することもある。

思い切ってSOSを出してみることは、同じような悩みを抱える他の人の助けとなる可能性もあります!

海外では、「この人助けが必要そうに見えるかもしれない・・・」「大丈夫かな?」と相手の気持ちや考えを察する文化は学校や職場ではあまりないように思います。

想いやサポートの内容を直接的に表現することが、物事をスムーズに解決する鍵となるでしょう。